I don’t like this.
「ちゃうやんけ!」(文句言う前の一言)
***このブログは、英語にしにくい日本語、日本語にしにくい英語、辞書で調べにくい表現、面白い言い方など、日常生活や洋書・洋楽などから個人が独断的に選んで紹介しているものです。
楽しんで読んでいただければ幸いです。***
“I don’t like this.”という文。中学で習う文ですが、
リンゴが好きだ、音楽が好きだ、のように物や趣味に使うのは簡単ですが、自分の置かれている状況に対してこれを使うってのは
結構難しいワザです。
例えば日本語で考えた時、
夫婦喧嘩して
奥さんが、「実家に帰らせていただきます!」という。
(もはや昭和の時代だけやなぁ。)
それを止めたい夫は、「こんなの好きじゃない。」って言わない。
そこは、
「ちょっと、待てよ!」とか、「おかしいだろう!」 「何なのよ!」とかいうでしょう。
ポイント
文句を言いたい時、自分の思った感じではない時の
意思表示する最初の一言として覚えておく。
例文に行く前に
じゃ、I hate this. も同じ時に使う?
日本人の思う”嫌い”は英語では”not like”に近い。
英語の”hate”はひどく嫌う(憎悪)なので、”not like”とは少し状況が違う。
“hate”を使う例文も含めてみてください。
どんな時?—“I don’t like this.”—“I hate this.”
例文①————————–
最近子供に話しかけても何か突っかかってくる。
「ちょっと、この頃おかしいじゃない!なんなのよ。」
“ Okay, I don’t like this! What’s the matter with you.”
例文②————————–
いつも同じ事で失敗する
「クッソ~」
“I hate this!”
自分に或いは自分の作った状況に対して言うことが多い。
例文③————————–
不公平を感じる時
「なんでじゃ~💀」
“I don’t like this…”
“I hate this…”
どちらでも使える。
もちろん声のトーンなどでも左右される。
例文④————————–
弱い者に不親切な行動(虐待)をしている人を見た。
「(止めに)行かなきゃ!」
“I don’t like this.”
例文⑤————————–
旦那が、こそこそしている。
「何してるん?あんた、なんかおかしいなぁ!」
“What are you doing? I don’t like this. Are you trying to do something?”
例文⑥————————–
急にみんなの空気が悪くなった時。
「またかよ~。(やめてくれよ)」
“Oh, I hate this!”
キッカケになった文
“Room”(Emma Donoghue)
Jackは5歳になった。
生まれた時からJackはその部屋から一歩も出たことがない。
JackとJackの母はある男に監禁されていた。
Jackの母親が少女の時にある男に誘拐されここにいる。
母親はその男から逃げるチャンスを狙う。
ある日、Jackが死んでしまったと偽って男にJackを葬りにお願いする。
Jackは道中、トラックの荷台から飛び降りる。男は気付いて追ってくる。
その時犬の散歩をしていたおじさんに会う。
母以外と話したことのないJackは言葉が出ない。
Jackは再び男に捕まる。
その時、犬のおじさんが異変に気付き、男に質問する。
男の横暴なふるまいに、犬のおじさんが言う。
“OK, I don’t–I don’t like this,”
そして警察に電話をするのでした。