「気づいたけど、それどころじゃなかった。」英語で?

She noted them only with some distant part of her brain.

「それらは彼女の目に入って来たが、それどころではなかった。」

***このブログは、英語にしにくい日本語、日本語にしにくい英語、辞書で調べにくい表現、面白い言い方など、日常生活や洋書・洋楽などから個人が独断的に選んで紹介しているものです。楽しんで読んでいただければ幸いです。***


こんにちは。

洪水で流されそうな人を助けに行った女の人が、
どんどん水位が増す中見た光景、
色んなものが次々と流れてくる。犬の死体までも。
人を助ける中でそういう光景が目には映ったが…。

というような状況でこんな文が書かれていました。

 

A solitary wooden drawer of neatly folded clothing floated by in front of them, followed by another, and then a small dead dog.  She noted them only with some distant part of her brain.
(from “The Giver of Stars” by Jojo Moyes)

 

①”with some distant part of her brain”
 “脳の隅の方で”

この表現も凄いけど、

②”noticed” ではなく、あえて“noted”と書くところも凄い。
”気づく”というよりも、“メモ書き”のように、
無感情に目に入った感じ。

 

さて、少々文語体ですが、日常生活で使えるだろうか?

いつものように例文で掴んでいこう!


例文①

「犯人がひげを生やしていたのを急に思い出して、それが逮捕につながったみたい。」

“I just noted that the man was wearing a mustache.. with some distant part of my brain. 
That leads the case to be solved. “

例文②

A:「子供の頃、私の事好きだったよね?」
B:「だったような、そうやなぁ。忘れてたわ。

A:  “I remember you liked me in our childhood.”
B:  “I don’t know, oh, yeah, I remember then with some distant part of my brain.”

 

例文③

「彼女、朝早くから何処へ行くんやろうって何となく気になってたけど、家を出ていったとはねぇ。」

I noted she was leaving home early in the morning, I didn’t think she really left home.

例文④

「あれ?確か、この韓国ドラマ昔見たなぁ。ほどんど覚えてないけど。」

“Uh???  I remember this Korean drama with some distant part of my brain.”


実生活で使ってみよう。

居酒屋をしていますが、
めっちゃ忙しい時、流れ作業のようにオーダーをこなしていて、

“あれ?さっき~入れたかなぁ。確か入れてない。”

って、ふと頭の片隅で思い出すことがある。

With some distant part of my brain, sometimes I remember that I forgot to add something to a food.

入れたような、入れてない様な。 

入れたよね。

 

 

 

 

「わざと下手にプレイする。」英語で?

“I sometimes play down to his level.

「たまにわざと彼に合わせて下手にプレイする。」

 

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こんにちは。

日常生活で(何かに合わせて)わざとレベルを下げて何かをするって、
皆さんはあるかな?

 

play down to~: (人の要望)~に合わせてレベル
(調子)を下げる。レベルを下げて~におもねる。

“play down to one’s level “という形で覚えると一番使いやすい。

いつものように例文で掴んでいこう!


例文①

「歌う時、私に気遣って下手に歌ってるやろ?」
「そんな下手やった?頑張ったんですけど。」

“Are you playing down to my level when you sing?”
“Oh, was that that bad?  I did my best, though.

 

例文②

A:「その人にあわせてレベルを下げるって、失礼な事だよね。」
B:「時と場合に寄るんじゃない?」

A:  “I think when you do something, and you play down to someone’s level is rude.” 
B:  “Well I thing it depends on the situation.

 

例文③

「コメディアンは大衆におもねるようわざと俗悪ぶっている。

“Stand-up comics deliberately play down to the vulgar taste of their audiences.”

vulgar taste of their audiences: 彼らの観客の地元・俗風なのり。

 


今日のテーマのきっかけ

“She plays life by her own rules.”
「彼女は自分のやり方で生きている」

ある本で、こんな文がありました。

ここで、”play”をつかうんだなぁ。面白い。

 

何か、ネタ(テーマ)になるのを探し、”play”を見直していると”play down to”を見つけました。

 

また、play up (to) ってもの、結構面白かったので、また後程テーマにしてみたいと思います。

よく似た熟語をいっぺんにしちゃうと、ややこしいので次回いつかします。